【日本陸上】男子100mは新時代突入!大学生4強が決勝激突 山縣亮太まさかの準決勝敗退
第109回日本陸上選手権男子100mで新時代の幕開け。4人の大学生が決勝進出を果たす一方、日本記録保持者・山縣亮太は予想外の準決勝敗退。世代交代を印象付ける熱戦の全容をレポート。
準決勝を制した若きスプリンターたち
第1組では小池祐貴(住友電工)が10秒16(風+0.4)の好タイムで首位通過。2019年世界リレー代表の多田修平(同)が10秒19で続いた。両選手の安定した加速走が光るレース展開となった。
第2組では早稲田大の井上直紀が10秒22(無風)で初優勝へ向け意欲を見せる。青森県庁の大上直起は10秒25で2着に入り、実業団選手の意地を示した。
最大の衝撃は第3組で発生。大東文化大の守祐陽が10秒20(風-0.1)で日本歴代3位の桐生祥秀(日本生命)を0秒01差で下す大番狂わせ。スタート反応の良さ(0.105秒)が勝因となった。
決勝進出者の特徴
- 大学生4人(井上・守・木梨・関口)
- 平均年齢22.3歳(最年少は筑波大・木梨嘉紀の20歳)
- 自己ベスト平均10秒18
波乱の予選結果
- 栁田大輝(東洋大)がフライング失格
- サニブラウン(東レ)は右太もも張りで10秒45
- 山縣亮太(セイコー)は10秒31で3組6着
決勝展望
5日午後7時25分開始の決勝では、大学生勢と実業団選手の対決が焦点に。特に早稲田大・井上と大東文化大・守の大学対決に注目が集まる。気温25度・湿度60%の好条件で、10秒0台前半の好タイムが期待される。
日本陸連関係者「若手の台頭は東京世界選手権に向けた好材料。国際舞台で通用するスプリンター育成の転換点になるかもしれない」

