カルロス・アルカラスが全仏OP4年連続ベスト8進出! 自ら失点申告で見せた王者の矜持<熱戦レポート>
世界ランク2位のカルロス・アルカラスが全仏オープン4回戦でベン・シェルトンを撃破。自ら失点を申告するスポーツマンシップ溢れるプレーで4年連続ベスト8進出を果たした熱戦の模様を詳細レポート。
王者の品格と戦術が光る3時間19分の死闘
第1セットのタイブレークで3つのセットポイントを凌いだアルカラス(スペイン)は、第2セットでスポーツマンシップの模範となる行動を披露。自身のボレーショット時にラケットが手から離れていた事実を主審に申告し、ポイントを返上する場面が大会のハイライトに。
試合データ分析
- サービスゲーム成功率:第4セットで76%(ファーストサービス)
- ブレークポイント:全試合で7回獲得/3回失う
- ウィナー数:アルカラス52本 vs シェルトン48本
次戦展望
準々決勝で待ち受けるのはテイラー・フリッツ(アメリカ)。アルカラスは「相手の強打に対応するリターンの精度向上が鍵」とコメント。過去対戦成績3勝1敗と優位に立つが、レッドクレーでの初対戦となる。
注目の技術統計
- クロスコートショット成功率:68%
- ネットプレー成功数:29回中24回
- ロブ成功率:82%
選手コメント
「フェアプレーはテニスのDNA」と語るアルカラス。第2セットの自己申告について「審判も観客も気付かない状況で、なぜ正直に申告したのか?」の質問に、王者はこう答えた:
「勝利よりも大切なものがある。このコートで築かれてきた伝統を守るのが我々選手の使命だ」
次戦は6月4日(現地時間)に開催予定。2連覇へ向け、アルカラスの走りが止まらない。

