サバレンカ、ガウフへの謝罪とプロ意識の重要性を語る|テニス全仏オープン2025

全仏オープン決勝での敗北後、ガウフへの敬意を欠く発言をしたサバレンカが謝罪。プロ意識の重要性を再認識したと語る。

2025年6月上旬に行われたテニス四大大会「全仏オープン」女子シングルス決勝で、アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)はココ・ガウフ(アメリカ)にフルセットの末に敗れました。試合後の記者会見で、サバレンカは「彼女が素晴らしいプレーをしたから負けたわけではなく、私がたくさんのミスを犯したから負けた。今までで最悪の決勝戦だった」と発言し、さらに「もし決勝に進出したのが私ではなくイガ(・シフィオンテク)だったら、優勝していたのはイガだったでしょう」と続けました。これらの発言は勝者への敬意を欠いたものとして、広く物議を醸しました。

サバレンカはその後、英国のスポーツメディア『TNTスポーツ』の取材に応え、次のように語っています。

「あの時の私は、完全にプロ意識を欠いていました。感情に支配されてしまったんです。発言したことについては、間違いなく後悔しています。誰にだって間違いはあるものです。私はまだ人生を学んでいる途中の1人の人間にすぎません」

サバレンカはこれまでグランドスラムを3度制覇する一方で、決勝での敗北も3度経験しています。彼女は振り返って、次のように述べました。

「振り返って、目を開いて向き合い、理解するまでに少し時間がかかりました。私は自分自身について多くのことに気付きました。なぜこんなにもたくさんの決勝で負けてきたのか? 感情的になりすぎていたのです」

また、対戦相手へのリスペクトの大切さにも言及しました。

「だから私は多くのことを学びました。何よりも、1つ言えるのは、勝っても負けても常に対戦相手に敬意を払ってきたのが自分だということです。その敬意がなければ、今の私はいなかったでしょう。だからこそ、それはつらくてもとても教訓的な出来事でした」

サバレンカは後悔の念を行動に移し、ガウフに謝罪のメッセージを送りました。彼女は「(あなたが)優勝にふさわしかった」と心から思っていること、そして本心ではリスペクトしていたことを丁寧に伝えたとされています。

これからのサバレンカの活躍に注目が集まります。特に、ウインブルドンでの悲願の初優勝を目指す彼女のプレーだけでなく、その言葉にも注目が集まりそうです。

構成●スマッシュ編集部

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