中田翔 引退の真実に迫る~ドラゴンズとファイターズに刻まれた男の軌跡~
中日ドラゴンズの中田翔選手が現役引退を発表。日本ハム時代の栄光からドラゴンズでの苦闘、ファンと選手に愛された人間性まで、17年間のプロ野球人生を総括する。
雷撃弾から始まったプロ野球人生
大阪桐蔭時代で甲子園優勝を経験した中田翔は、2008年ドラフト1位で日本ハム入団。栗山英樹監督の下で才能を開花させ、2014年にはシーズン100打点を記録。3度の打点王獲得、侍ジャパンでの活躍など、日本を代表するスラッガーとして君臨した。
ドラゴンズ移籍という挑戦
2023年オフ、立浪和義監督の熱烈オファーに応え2年契約6億円で移籍。2024年開幕戦で移籍後初HRを放つも、持病の腰痛に苦しみ出場62試止まりに。15kg減量で臨んだ2025年も再発により25試合出場と、期待に応えられぬ日々が続いた。
ファンと選手に愛された男
8月15日の引退会見では大野雄大ら10選手が駆け付け、花束贈呈が。広島遠征時には実家で野手陣をもてなすなど、チームメイト想いの姿勢が随所に。名古屋市内に家族で移住し、バスレーンに驚くなど地域にも積極的に溶け込んでいた。
竜党が抱える2つの疑問
- タイミングの謎:シーズン終了待たず8月発表の真意
- ユニフォームへの未練:日本ハム時代の栄光とドラゴンズでの未完成
現役生活17年、通算2058安打・287本塁打・1023打点の成績に幕。スラッガーの去り際に、ファンは複雑な思いを抱きながらエールを送り続けている。

