【プロレス秘話】蝶野正洋が語る猪木さんからの『5分の教訓』～時間厳守に込められた燃える闘魂の哲学～

2002年6月、新日本プロレスの取締役会議場に緊張が走った。当時現場責任者だった蝶野正洋が5分遅刻した瞬間、アントニオ猪木氏が「テメー、ふざけんな、みんなに謝れ！」と雷鳴の如く叱責。関係者によれば、猪木氏がこれほど激怒する姿は極めて異例だったという。

・海外遠征時も現地時間到着後即ランニング・会議は常に30分前到着が鉄則・「空き時間は人生の浪費」という信条・関係者への連絡は常に2時間前倒し

この事件以降、新日本プロレスでは「猪木タイム」と呼ばれる独自の時間管理システムが確立。主要イベントのリハーサルは本番3時間前、選手控室の点検は5時間前から行われるなど、猪木の精神が組織風土として根付いた。

「あの叱責は最高のビジネス講座だった。今では若手選手に『10分前行動こそプロの証』と説いています」と蝶野。2023年には自ら考案した「時間管理トレーニングメソッド」を導入し、後進指導に活用している。

新日本プロレス取締役時代の蝶野正洋が明かすアントニオ猪木との衝撃エピソード。たった5分の遅刻で激怒した「燃える闘魂」が貫いた時間哲学と、プロレス界に刻まれた不文律を紐解く。