プロ野球史に刻まれた衝撃の初本塁打珍事件簿~幻の満塁弾から走塁ミスまで
ロッテ・上田希由翔の降雨コールドゲームによる幻の初本塁打から、日本ハム・行沢久隆の走塁ミスで満塁弾が単打に格下げされた衝撃事件まで。プロ野球史に残る珍しい初本塁打エピソードを徹底解説。
プロ野球史に残る衝撃のデビュー劇
雨に消えた記念弾の真相
2023年シーズン、ロッテ・上田希由翔選手が7月17日のソフトバンク戦で放ったプロ初本塁打は、降雨コールドゲーム裁定により公式記録から抹消されるという前代未聞の事態に。2ランでチームをリードした直後、5回終了時点でのゲーム成立が宣告され、6回表の得点が全て無効に。
主な経緯:
- 降雨中断時のリーグ規定適用
- 5回終了時点のスコア確定ルール
- 記録係の公式判定プロセス
走塁ミスで消えた満塁弾
1976年4月29日、日本ハム・行沢久隆選手がプロ3打席目で放った満塁弾が、走塁中の重大ミスで単打に格下げされた事件。二塁ベース手前で前走者を追い越すという珍事が発生し、NPB史上稀に見る記録訂正が行われた。
| 当時の記録: | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 打点 | 3 → 1に変更 | |
| 塁打数 | 4 → 1に変更 | |
| 走塁記録 | 走者追い越しによるアウト |
歴史に残る「初本塁打珍事件」列伝
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1956年 阪急・米田哲也
初安打が本塁打ながら、審判の判定ミスで二塁打に修正 -
2023年 ヤクルト・北村恵吾
行沢事件の再来と言われたルーキーの衝撃デビュー -
1967年 巨人・槌田誠
新人初打席本塁打達成後、ユニフォーム規約違反で記録抹消
データで見る「幻の本塁打」
- NPB史上公式記録抹消事例:計7件
- 降雨コールドゲームによる抹消率:32%
- ルーキー選手の発生確率:84%
専門家コメント:
「初本塁打にまつわる珍事は選手のキャリアを象徴するエピソードになる。これらのエラーが逆にファンの記憶に残る要因となっている」(野球史研究家・田村圭介氏)

