【J3熱戦】沼津MF向井ひな太2戦連発弾で連敗脱出! ブラジル人DFセナの攻撃的サイドバック起用が勝利の鍵に
J3アスルクラロ沼津が高知戦で4試合ぶりの白星を獲得。MF向井ひな太の2戦連続ゴールとブラジル人DFルーカス・セナの攻撃的サイドプレーが勝利に貢献。中山雅史監督の戦術転換と選手たちの結束力が光った熱戦レポート。
攻撃的MF向井がチームを牽引
2試合連続ゴールの原動力
アスルクラロ沼津の若きMF向井ひな太(23)が相模原戦に続き今節も決勝弾を決めた。後半31分、右サイドから上がったルーカス・セナのクロスに反応し、鋭い右足シュートを叩き込む鮮烈な決断力。「前線での動きに磨きがかかってきた」と中山雅史監督も高評価。JFAアカデミー福島出身のテクニックが光るプレーがチームに勢いを与えた。
ブラジル人DFセナの存在感
攻守にわたる活躍
5月加入のルーカス・セナ(24)が右SBとして攻撃的才能を開花。前節で初アシストを記録後、今戦では2得点に絡む決定機を3回演出。練習では「フェイントの精度がチームトップクラス」(チーム関係者)と評されるドリブル技術でDF陣を翻弄。中山監督は「守備の堅実性と攻撃参加のバランスが理想形」と新戦力の適応力を絶賛した。
戦術転換の効果
3-4-3システムの成功
従来の4-2-3-1からシステム変更を敢行。両サイドバックの積極的なオーバーラップで攻撃の厚みを増加。特に向井とセナの右サイド連携が14回のクロスを成功させるなど、高知DF陣を圧倒した。守備ではボランチの谷口が6回のインターセプトで堅実な守りを見せた。
選手主導のチーム改革
青空ミーティングの成果
連敗中の2日、選手主導で実施した30分間の作戦会議が勝利に直結。向井は「各自が責任感を持って発言した」と明かす。キャプテンの小林が「攻撃のスピード転換を徹底しよう」と提案した戦術が、後半の2得点シーンで具体化。チームの結束力が勝利を呼び込んだ。
前期最終戦への展望
中山監督は「守備組織の改善が急務」と課題を指摘しつつも、「攻撃の可能性を大きく感じた」と手応え。8月の後期戦に向け、攻撃的サッカーのさらなる進化を約束した。次節では新加入FWの起用も検討されており、チームの戦力深度が増す見込みだ。

